2020.11.04 (水)
「食べてないのに痩せない」3つの原因と対処法
2022.03.22 (火)
体重を減らしたい・痩せたい
そのようなご質問にお答えします。
✅食べても痩せない3つの理由
✅摂食障害になりやすい人の特徴
食べすぎて太ってしまうのはわかりますが、食べてないのに太ってしまうのは不思議ですよね?
実際にジムでダイエット指導をしている中で、「私は食べてないのに痩せません」というご相談をいただくこともあります。
そのようなとき、私は3つのことを考えます。
多くの方が、この3つのどれかに当てはまっているので、食べてないのに痩せないとお悩みの方は、ぜひ本記事を最後まで読んでみてください。
原因1.思っている以上に食べている
1つめの原因は、本人が思っている以上に食べているケースです。
食べているか食べてないかは、本人の感覚によるものが多く、カロリー計算をしていない人が多いです。
たとえば、牛丼を「並盛」から「小盛」に変えたとします。
ご本人は食事量を減らしているつもりですが、牛丼小盛はご飯の量が180g程度あり、普通のお茶碗1杯150gよりも多いです。
言葉のイメージから「小盛」と聞くと食事量を減らしているように思えますが、実際は一般の人よりも多く食べている状態にあります。
また、「私はちゃんとカロリー計算をしています」という方もいますが、計算が間違っているケースもあります。
食品に表示されているカロリーは誤差20%までは法律上認められているということをご存知でしょうか?
1000kcalの食品を「800kcal」、もしくは「1200kcal」と表記しても法律上は問題ないのです。
そのため、自分が思っているカロリーと、実際に体内に入れているカロリーが異なる場合もあります。
ダイエットは基本的に、摂取カロリーよりも消費カロリーが上回っていれば痩せます。
痩せないということは、摂取カロリーの方が上回っている可能性が高いです。
原因2.消費カロリーが少ない
2つめの理由は、消費カロリーが少ないケースです。
先述したように、ダイエットは摂取カロリーよりも消費カロリーが上回っていれば痩せます。
食べてないのに痩せないということは、食事量を減らしても、それ以上に消費カロリーが少ないことが考えられます。
実は運動自体の消費カロリーは少なく、運動をして痩せるのは非効率です。
脂肪1kg減らすのに7200kcal(フルマラソン3回分)の運動が必要になるため、運動だけで痩せるのは困難です。
また、「筋トレをすると代謝が上がって痩せやすくなる」とも言われます。
しかし、筋肉1㎏あたり基礎代謝量は13kcalしか増えないため、筋トレで痩せるのも非効率です。
もちろん運動や筋トレには別のメリットがあるのでおすすめしていますが、「ダイエット」という観点から見ると非効率となります。
そのため、食事量を減らして運動量を増やしても、まだ「摂取カロリー<消費カロリー」となっているケースが考えられます。
原因3.睡眠関連摂食障害
3つめの理由は、睡眠関連摂食障害です。
これは睡眠障害の1つで、深い眠りのときに脳が部分的に覚醒し、夜中に起きて食べてしまうことです。
寝ているときに無意識に行動しているので本人は自覚がありません。
これはノンレム睡眠時に起きる異常行動で、「精神的ストレス」「極端なダイエット」「睡眠不足」などが原因として起きる睡眠障害です。
傾向としては女性に多いと言われます。
本人は自覚がなく食べている状態なので、翌朝起きた時にキッチンや冷蔵庫を見てみてください。
「調理をした形跡がないか?」「冷蔵庫の食材が減っていないか?」「就寝前よりも体重が増えていないか?」などを確認してみましょう。
寝室にカメラを設置して、睡眠中の様子を録画してもいいかもしれません。
睡眠関連摂食障害になってしまうと、スポーツジムだけで解決するのは難しく、トレーナーと医師の連携が必要になります。
診察を受ける場所としては、精神的な要因が大きいため、精神科や心療内科がいいでしょう。
睡眠の専門医に診てもらうのもおすすめです。
こんな人は要注意
最近はSNSやYouTubeでダイエット情報を得ている人も多いです。
しかし間違ったダイエット法を行なうと、摂食障害やダイエット依存症になるリスクもあります。
特に以下のような人は注意が必要です。
・体重にこだわりすぎている
・食べることを「悪」だと考えている
・標準体重以下なのに太っていると思っている
・シンデレラ体重(BMI18以下)に憧れている
・芸能人やインフルエンサーの影響を受けやすい
・ストレスを抱えながら無理矢理痩せようとしている
これらに1つでも当てはまったら、ダイエットの考え方から見直しましょう。
ダイエットは正しく行なえばストレスなく痩せられます。
できるだけ負担をかけずに楽しく続けられる方法で行なってみてください。
まとめ
基本的には「本人が思っている以上に食べている」「消費カロリーが少ない」のどちらかが考えられます。
感覚ではなく、カロリー計算を行ない、正しくダイエットができているかを見直してみましょう。
そして、専門家のサポートを受けることも選択肢の1つに入れてみてください。
カロリー計算なら管理栄養士、運動メニューならトレーナー、摂食障害なら医師に相談します。
ダイエットをがんばっているのに思うような効果が出ないと、身体的にも精神的にもストレスを抱えます。
一人で悩まずに専門家に相談し、健康的に痩せる方法を見つけていきましょう。
- 産後に増えた体重が戻らなくなった
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ジムインストラクターであり、『ダイエットは目標設定が9割』などダイエット・健康本の著者でもある武内教宜による実践的なノウハウとサポートです。
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プロフィール:武内教宜
1985年生まれ。埼玉県出身。ジムインストラクター。運動指導歴15年の経験から、40代のオトナ女子・男性がもう一度輝く「セカンドフィットネス」をコンセプトに活動。専門分野は加圧トレーニングを用いたダイエット指導。
著書「ダイエットは目標設定が9割」をはじめ、ダイエット・健康本を多数出版。Amazonカテゴリー1位を獲得。Webライターとしても活動し、東洋経済オンラインやYahoo!ニュースなど大手Webメディアで記事を執筆。スポーツ専門学校の非常勤講師として学生向けの加圧トレーニング授業も担当。
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