「筋トレも食事管理も必要ない」はウソ。トレーナーやモデルの話を鵜呑みにするな！

2017.02.07 (火)

「筋トレも食事管理も必要ない」はウソ

ダイエットに必要なのは「再現性」だ。あなたが同じことを行って、同じ成果を出せるかどうかということだ。よくこんな話を聞く。

トレーナーの「筋トレしなくても痩せますよ」とか、モデルの「好きなものを好きなだけ食べても太らない」という言葉。それを鵜呑みにしてはいけない。なぜならそれは再現性の低いものだからだ。

トレーナーが「私は筋トレせずに痩せました。まったく運動してないのに筋肉量を１０年間キープしています」と言っていました。

ここでのポイントは、そのトレーナーとあなたの運動歴の違いだ。

そのトレーナーは何十年とスポーツを本格的にやってきた人です。小学生時代から高校・大学まで。人によっては社会人スポーツもやっている。いままで積み重ねてきたものが違う。

そのトレーナーのプロフィールや経歴を見てほしい。中には体育大学出身であったり、元プロボクサー、甲子園出場、国体選手に選ばれるといったスポーツエリートもいる。おそらく文化部出身でまったく運動歴がないというトレーナーは少ないだろう。

運動することに関しての下積みが違うのだ。マッスルメモリーというものもあり、過去の筋肉を体が記憶している。そのトレーナーの「筋トレ不要」と、あなたの「筋トレ不要」は違う。あなたには筋トレが必要だ。

有名なモデルさんが「好きな物を好きなだけ食べているけど太らない」と言っています。

ここでのポイントは、そのモデルとあなたの当たり前レベルの違いだ。

モデルの言う「好きなもの」というのは、カップ麺やポテトチップスではない。「好きなだけ食べている」というのも、お腹が膨れて苦しくなるほどは食べていない。カップ麺やポテチをお腹が膨れるほど食べていたらどうなるか。当然太る。

そしてモデルは日々ウォーキングのレッスンなど、自分磨きのための努力をしている。それが仕事なので、あなたが会社で働いている間に、レッスンをしているのです。１日５時間ウォーキングのレッスンをしているモデルと、デスクワークで座りっぱなしのあなたは同じではない。

「野球のイチローはカレーライスを365日食べているらしいです。だから私も･･･」

イチローの１日の運動量と、あなたの１日の運動量は同じではない。プロスポーツ選手はハードな運動量をこなすために炭水化物の摂取をしている。

そもそも、イチローはダイエットをしているわけではなく、野球のパフォーマンスを上げるための体づくりをしている。ダイエットをしたいあなたが365日カレーを食べたら確実に太るだろう。

ダイエットに関する誤解を生みたくはないので、はっきり言う。痩せたいなら筋トレも食事管理も必要だ。あなたも本当に痩せられる再現性の高いダイエットをしていこう。

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ジムインストラクターであり、『ダイエットは目標設定が9割』などダイエット・健康本の著者でもある武内教宜による実践的なノウハウとサポートです。

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1985年生まれ。埼玉県出身。ジムインストラクター。運動指導歴15年の経験から、40代のオトナ女子・男性がもう一度輝く「セカンドフィットネス」をコンセプトに活動。専門分野は加圧トレーニングを用いたダイエット指導。

著書「ダイエットは目標設定が9割」をはじめ、ダイエット・健康本を多数出版。Amazonカテゴリー１位を獲得。Webライターとしても活動し、東洋経済オンラインやYahoo！ニュースなど大手Webメディアで記事を執筆。スポーツ専門学校の非常勤講師として学生向けの加圧トレーニング授業も担当。