2021.04.15 (木)
同じ運動でも体が慣れてくると消費カロリーは少なくなる?
2023.11.06 (月)
体重を減らしたい・痩せたい
そのようなご質問をいただきました。
たしかに運動を続けていくと体が慣れるので、最初と比べると少しずつラクに運動ができるようになります。
その場合、同じ運動をした時に消費カロリーは変わるのかどうか気になるところだと思います。
そこで今回は、運動に体が慣れてきた時の消費カロリーについてお話します。
【結論】消費カロリーは減る
結論からいうと、同じ運動を続けて体が慣れてくると、同じ時間の運動をしても消費カロリーが減る可能性があります。
初めてエアロバイクを漕ぐとき、体はその運動に適応するために多くのエネルギーを消費します。
しかし、ある程度の時間(期間)が経過し、継続的に同じ運動を行っていると、体はその運動に適応し、エネルギーの使用効率を向上させます。
つまり同じ運動をしても、初めの頃と比べて消費カロリーが少なくなる可能性があります。
同じ運動でも消費カロリーが減る理由
同じ運動を続けて体が慣れると消費カロリーが減る理由として、3つのことが考えられます。
理由1.エネルギー効率の向上
体は特定の運動に適応し、その運動を効率的に行うようになります。
これは、筋肉や運動の制御に関連する神経系の改善によるもので、同じ運動をしてもより少ないエネルギーで行うことができます。
たとえば、同じ運動するのに10の力が必要だった人が、5の力でできるようになったという感じです。
これは良い変化なのですが、消費カロリーの視点で考えると、消費カロリーは少なくなってしまいます。
理由2.心拍数と呼吸率の低下
運動に慣れると、同じ強度の運動を行っても心拍数と呼吸率が下がることがあります。
たとえば同じ運動をしても「以前は心拍数130くらいだったけど今は110までしか上がらない」などです。
これは、身体が運動に適応し、体力もつき、酸素をより効率的に利用できるようになる結果です。
したがって、同じ運動をしても消費カロリーが減少する可能性があります。
理由3.エネルギー消費の適応
長期間にわたる運動習慣により、体はエネルギー消費を最小限に抑えるために適応することがあります。
これは人間の進化的な観点から説明され、「身体はエネルギーを節約しようとする傾向がある」とされています。
この適応により、同じ運動をしても消費カロリーが減少する可能性が高まります。
まとめ
同じ運動をしていても慣れてくると消費カロリーは減る可能性も考えられます。
そのため、少しずつ運動強度を上げたり、運動時間を伸ばしたり、心拍数などで管理しながら行ってみてください。
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ジムインストラクターであり、『ダイエットは目標設定が9割』などダイエット・健康本の著者でもある武内教宜による実践的なノウハウとサポートです。
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プロフィール:武内教宜
1985年生まれ。埼玉県出身。ジムインストラクター。運動指導歴15年の経験から、40代のオトナ女子・男性がもう一度輝く「セカンドフィットネス」をコンセプトに活動。専門分野は加圧トレーニングを用いたダイエット指導。
著書「ダイエットは目標設定が9割」をはじめ、ダイエット・健康本を多数出版。Amazonカテゴリー1位を獲得。Webライターとしても活動し、東洋経済オンラインやYahoo!ニュースなど大手Webメディアで記事を執筆。スポーツ専門学校の非常勤講師として学生向けの加圧トレーニング授業も担当。
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