2017.07.23 (日)
加圧トレーニングダイエットは本当に痩せるのか?
2019.06.26 (水)
体重を減らしたい・痩せたい
加圧トレーニングはただ腕にベルトを巻けばいいわけではありません。ダイエットの効果をより高めるために、正しく行うようにしましょう。
目次
加圧トレーニングとは?
加圧トレーニングとは、腕や脚のつけ根に専用のベルトを巻き、血流を制限しながら行うトレーニングです。血流を制限することで成長ホルモンが大量に分泌され、脂肪燃焼など様々な効果が期待できます。※着るだけで痩せるという「加圧シャツ」とは別物です。
加圧トレーニングの5大効果
効果1.ダイエット・シェイプアップ
効果2.筋力アップ
効果3.美肌・アンチエイジング
効果4.血行促進(冷え症・肩こり改善)
効果5.リハビリ・回復力アップ
これらはどれか1つだけ効果が得られる訳ではなく、加圧トレーニングを行っていると複数の効果が同時に得られます。そのため、ダイエット目的で行っている方でも「肌がキレイになった」「肩こりがラクになった」「疲れにくくなった」などを実感されている方が多いです。加圧トレーニングはただ体重を落とすだけでなく、健康的な体を作れるというメリットがあります。
適正圧で行うのが重要!
ダイエット効果の高い加圧トレーニングですが、正しく圧をかけなければ効果は得られません。よく「血を止めて行うトレーニング」と誤解されている方が多いですが、血を止めるのではなく、血流を適切に制限します。
静脈だけに制限をかけて、動脈は通常どおりに血液が流れている状態です。血流が止まってしまっては、それは加圧トレーニングではありません。止血になっていないかを確かめる方法として、手のひらの色で見極めることができます。
圧 | 手の色 |
---|---|
適正圧(弱) | ピンク色 |
適正圧(中) | 赤褐色 |
適正圧(強) | 赤紫 |
止血 | 真紫・白 |
効果としては、強い圧をかけた方が効果的ですが、圧を強くかけすぎると止血になってしまいます。もちろん静脈と動脈の両方を締めてしまっても止血になります。静脈だけに制限をかけ、加圧と止血の境目を見極めることができる加圧トレーナーが指導を行うことで、正しい効果を得ることができます。
圧の強さは運動の目的や、その日の体調によってコントロールしますが、止血になるほどの圧をかける事はありません。自己流や無資格者が禁止されているのは、この見極めができないということも理由の1つです。正しく安全に行わなければ効果が得られないだけでなく、怪我の危険性やリスクが高くなってしまいます。
「血が止まって危険じゃないのか?」「腕を締めつけるなんて怖い・・・。」という不安がある方は、ぜひ一度トレーナーにご相談ください。正しく安全に、そして効果的にトレーニングするために、まずは加圧トレーニングに対する不安から取り除きましょう。
なぜダイエット効果が得られる?
ダイエット効果が高い理由として、成長ホルモンが大量に分泌されることが挙げられます。人は歳を重ねると成長ホルモンの分泌量が減り、太りやすい体へと変わっていきます。しかし加圧トレーニングをすると成長ホルモンが大量に分泌されるので、年齢に関係なくダイエットをすることができます。そして筋力アップの効果も高いので、基礎代謝を高めながら効率よくダイエットができます。
成長ホルモンが290倍も分泌!
加圧ベルトを巻いて血流を制限し、乳酸を溜めると成長ホルモンが大量に分泌されます。成長ホルモンは「脂肪分解ホルモン」や「アンチエイジングホルモン」とも呼ばれ、ダイエットにとても重要なホルモンです。
加圧本部で行われた研究によると、脚のつけ根に加圧をして、低強度(最大筋力の20%)でマシントレーニング(レッグエクステンション)を4セット行ったところ、血液中の成長ホルモン濃度が安静時の290倍も増加したということが報告されています。
1991年に行われた実験では、通常の激しいトレーニングを短いインターバルで行った時、血液中の成長ホルモン濃度は安静時の100倍までしか上昇していないという報告もあります。加圧トレーニングはいかに軽い負荷で効果的に成長ホルモンを分泌させられるかということがわかります。
成長ホルモンの分泌は数時間持続するので、加圧トレーニングが終わった後も脂肪が燃えやすい状態が続きます。たとえば加圧トレーニング後に、犬の散歩・食材の買い出し・掃除や洗濯など、日常生活の中でもカロリー消費量の多い行動をするとダイエット効果が高まります。
加圧と有酸素運動の組み合わせが最適
加圧トレーニングは、「痩せる」というよりも「痩せやすい状態を作る」というイメージが正しいです。脂肪を燃やしてくれるのではなく、脂肪を細かく分解し、燃焼しやすい状態を作るというものです。
例えば、フライパンで脂の塊を熱するときに、大きな脂の塊と、小さな脂の塊では、小さな脂の方がすぐに溶けます。それと同じで、加圧トレーニングをすることで脂肪を細かく分解し、脂肪が燃えやすい状態を作ります。
脂肪を燃やすのに最適な運動は有酸素運動です。加圧トレーニングで脂肪を分解し、その後にジョギングやエアロバイクなどの有酸素運動を組み合わせることで、より脂肪が燃えやすくなります。
先述したように加圧トレーニング後は成長ホルモンが分泌されているので、できるだけ活動量を増やし、脂肪を燃焼させましょう。理想は加圧トレーニング後に20~30分の有酸素運動を行うことです。
脂肪を落としながら筋肉をつけられる
通常はダイエットや減量を行うと、筋肉も一緒に落ちてしまいます。しかし、加圧トレーニングは脂肪を落としながら筋肉をつけることが可能です。
トレーニングをして筋肉が肥大すると、筋肉の重さだけ体重が増えます。この時に、同時に脂肪が落ちれば、その分の体重はマイナスになります。このプラス・マイナスが体重の増減として現れるわけです。
加圧トレーニングは、減量中でも筋肉を肥大(または維持)し、脂肪だけが落ちていくという理想のダイエットを可能にします。
加圧ダイエットはリバウンドする?
ダイエットをする上で気になるのはリバウンドです。加圧トレーニングはダイエットに効果的ということはお分かりいただけたと思いますが、その後、リバウンドしてしまうかということも気になるところだと思います。
急に辞めるとリバウンドする
基本的にどのようなダイエット法を行っても、食生活が乱れたり、いきなり運動を辞めたらリバウンドはしやすくなります。加圧トレーニングも例外ではなく、ダイエットに成功してもその後にいきなり運動をやめたら体重は戻りやすくなります。
しかし加圧トレーニングで筋肉をしっかりとつけておくことで基礎代謝を維持してリバウンドを最小限に抑えられます。加圧トレーニングは週1回30分が基本ですが、目標を達成した後も、その体を定着させるために数ヶ月は続けることをおすすめします。基礎代謝が上がり、生活習慣が整えば、加圧トレーニングの頻度が減ってもリバウンドせずに体型を維持できます。
徐々に頻度を減らしながらキープする
当スタジオでは、ダイエット目的の方には週1回(月4回)の加圧トレーニングを行っていただき、目標達成後は月2回の加圧トレーニングで維持し、ある程度生活習慣が整ったタイミングで月1回ペースに変えています。
加圧トレーニングは、トレーナーのマンツーマン指導を受けることが原則として決まっています。加圧トレーニングの際にトレーナーから食生活や生活習慣のアドバイスもあるはずです。ダイエット後の体型をキープしたい場合は、急に辞めるのではなく、徐々に加圧の頻度を減らしながら、生活習慣を整えることを意識しましょう。
加圧ダイエット体験者の声
S様(30代女性)
Y様(40代女性)
K様(40代男性)
S様(40代男性)
M様(40代女性)
まとめ
加圧トレーニングは適切に圧をかけて正しい方法で行う必要がありますが、週1回30分でもダイエット効果が得られるため、短時間で効率良く痩せたいという方におすすめです。ぜひダイエット効果を高めたいという方は加圧トレーニングをお試しください。
- 産後に増えた体重が戻らなくなった
- ズボンのボタンがとまらなくなった
- 「おばさん」と言われることが増えた
- 旦那から女性として見られなくなった
- 肌のハリやツヤが無くなってきた
- 健康診断でメタボ腹だと言われた
- 食事制限をしても体重が落ちない
- 体力低下、疲労、体の衰えを感じる
など、40代からの体の悩みがある方に向けた運動指導・健康セミナー・オンライン講座・遠隔レッスン・各種イベントをご提供しています。
ジムインストラクターであり、『ダイエットは目標設定が9割』などダイエット・健康本の著者でもある武内教宜による実践的なノウハウとサポートです。
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プロフィール:武内教宜
1985年生まれ。埼玉県出身。ジムインストラクター。運動指導歴15年の経験から、40代のオトナ女子・男性がもう一度輝く「セカンドフィットネス」をコンセプトに活動。専門分野は加圧トレーニングを用いたダイエット指導。
著書「ダイエットは目標設定が9割」をはじめ、ダイエット・健康本を多数出版。Amazonカテゴリー1位を獲得。Webライターとしても活動し、東洋経済オンラインやYahoo!ニュースなど大手Webメディアで記事を執筆。スポーツ専門学校の非常勤講師として学生向けの加圧トレーニング授業も担当。
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