2017.09.02 (土)
ダイエットは意志が弱いと続かない?誘惑に勝てる人と負ける人の違い
2021.10.04 (月)
体重を減らしたい・痩せたい
そのようなご質問にお答えします。
✅ダイエットには意志の強さが重要?
✅誘惑に打ち勝てる人と負ける人の違い
✅ダイエットを続けるコツ
ダイエットが続かないのは、意志が弱いからだと考える人が多いです。
しかし、ダイエットの行動力は「意志」の問題だけではありません。
どんなに強い意志を持っていても、誘惑に負けてしまう人もいます。
そこで本記事では「ダイエットは目標設定が9割」の著者でもあるパーソナルトレーナーが、継続に必要なことをお伝えします。
ダイエットをしたいけどいつも挫折してしまう方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
マズローの欲求5段階説
ダイエットが続かないのは、意志が弱いのではなく、欲求の大きさが関係しています。
「マズローの欲求5段階説」といい、この段階によって本気度や取り組む姿勢が変わってきます。
マズローの欲求5段階説とは、人間の「欲求」には5つの段階があるとする心理学理論です。
アメリカの心理学者アブラハム・マズローは、人間の欲求は以下のように5段階のピラミッドで構成されているといいます。
段階①「生理的欲求」
ピラミッドの一番下の段にあるのが「生理的欲求」です。
これは生命活動を維持するために最低限必要なものです。
3大欲求(食欲・睡眠欲・性欲)のほか、呼吸をする、排泄をする、水を飲むなどです。
私たちが生きていくために、まずは生理的欲求が満たされていることが絶対条件となります。
ダイエットが続かない人は「意志が弱い」というよりも、「生理的欲求が強い」といえます。
段階②「安全の欲求」
生理的欲求が満たされると、次は「安全の欲求」です。
これは身体的に安全で、かつ経済的にも安定した環境で暮らしたいという欲求です。
病気になったり、経済的に不安定で生活の保障がないと、生活の快適さは損なわれます。
多くの人が安全志向であるのは、この安全の欲求と呼ばれるものです。
ダイエットにおいては、健康のために体重管理をしている人が、この安全の欲求の段階です。
この段階になると「深夜にお腹が空いてラーメンを食べたいけど、健康のためにやめておこう」と考えます。
健康志向の強い人は、誘惑に負けずに自分の体と向き合うことができます。
段階③「社会的欲求」
安全の欲求が満たされると、次は「社会的欲求」です。
社会的欲求とは、家族や組織など何らかの集団に所属して安心感を得たいという欲求です。
食欲が満たされて、健康な体であったとしても、家族や友人がいなくて孤独だと、寂しい思いをします。
自分を受け入れてくれる他者の存在が、この社会的欲求を満たしてくれます。
最近は「宅トレ」や「おうちフィットネス」が流行り、自宅にいながら1人でダイエットができるようになりました。
その一方で、「仲間と一緒に運動したい」というニーズも増えています。
それは、スポーツジムや運動教室などに通ってコミュニティーに所属することで社会的欲求が満たせるからです。
私がYouTubeでダイエット情報を配信するだけでなく、オンラインジム(月額980円)というコミュニティーを運営しているのも、そのような仲間づくりが目的です。
ただウォーキングをするだけなら1人でもできますが、仲間と目標を立てて一緒に行なうことで、モチベーションを保てます。
段階④「承認欲求」
社会的欲求が満たされると、次に「承認欲求」が現れます。
単にコミュニティーに所属するだけでなく、その中で「高く評価されたい」「自分の能力や成果を認められたい」という欲求です。
たとえば、スポーツジムに通っているうちに「先生に褒めてほしい」「痩せた体を仲間にも見てもらいたい」という気持ちが出てきます。
SNSにダイエットの成果を投稿して「いいね!」がほしいとか、フォロワーを増やしたいというのも承認欲求です。
人から褒められることはモチベーション維持にとても有効です。
また、承認欲求には、自分が自分を承認できるかどうかも関係しています。
他人からの評価だけでなく、自分の中で達成感を感じながらダイエットをしている状態です。
段階⑤「自己実現の欲求」
以上1~4までの欲求が満たされると、最後に「自己実現の欲求」が現れます。
自己実現の欲求とは、誰かのためではなく、自分のために行動することです。
・スポーツの大会に出てみたい
・新しいことにチャレンジしたい
このような思いから体作りをしている人は自己実現の欲求です。
いくら他の欲求を満たしても、自分のなりたい姿になっていなければ満足できません。
たとえば、すでにムキムキな体をしている人が、さらにトレーニングに励んでいたりしますよね。
他人から「そんなに鍛えて何を目指しているの?」と言われても、本人は更なる高みを目指しているのです。
これが自己実現の欲求です。
ダイエットを続けるコツ
意志が弱くてダイエットが続かない人は、「なぜダイエットをするのか?」「痩せてどうなりたいのか?」を考えてみましょう。
・自分の可能性をもっと信じたい
・自分にしかできないことを成し遂げたい
このような「自己実現の欲求」は、ダイエットの活力となります。
理想の自己イメージと現在の自分が一致していないと、少しでも理想に近づきたいと考えます。
ダイエット中に食べ物の誘惑に打ち勝てる人と、誘惑に負けてしまう人の差はここにあります。
生理的欲求の段階の人は、食べたいという欲に勝てず、そのまま食べてしまいます。
しかし、自己実現を求めている人は、食べたい気持ちよりも、理想の姿を実現したい気持ちが上回っています。
「次の大会で勝つためには我慢だ」と、食べたい気持ちを抑えられるのです。
運動に関しても同じです。
睡眠欲に負けて「今日は1日中ゴロゴロ寝ていよう」となる人と、眠い体を起こして「健康のためにジムでトレーニングをしてこよう」と考える人に分かれます。
これも欲求の段階が違うからです。
ダイエットの意志が弱いと感じている人は、「生理的欲求」の段階にいる可能性が高いです。
1つ段階が上がれば「健康のために頑張ろう(安全の欲求)」と思えますし、さらに1つ上がれば「仲間がいるから続けられる(社会的欲求)」となります。
まとめ
今回は「マズローの欲求5段階説」を紹介しました。
これはモチベーション維持にとても大切なことなので、ぜひ参考にしてみてください。
注意点として、必ずしもピラミッドの上が良いというわけではありません。
好きに食べた方がストレスが溜まらないという人や、健康であればそれ以上は求めないという人もいます。
何を目指すのか、どこで満足するのかは人によって異なります。
価値観は人それぞれだからです。
ダイエットに励んでいる方は、自分が痩せたい理由や目的を考えながら取り組んでみてください。
- 産後に増えた体重が戻らなくなった
- ズボンのボタンがとまらなくなった
- 「おばさん」と言われることが増えた
- 旦那から女性として見られなくなった
- 肌のハリやツヤが無くなってきた
- 健康診断でメタボ腹だと言われた
- 食事制限をしても体重が落ちない
- 体力低下、疲労、体の衰えを感じる
など、40代からの体の悩みがある方に向けた運動指導・健康セミナー・オンライン講座・遠隔レッスン・各種イベントをご提供しています。
ジムインストラクターであり、『ダイエットは目標設定が9割』などダイエット・健康本の著者でもある武内教宜による実践的なノウハウとサポートです。
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プロフィール:武内教宜
1985年生まれ。埼玉県出身。ジムインストラクター。運動指導歴15年の経験から、40代のオトナ女子・男性がもう一度輝く「セカンドフィットネス」をコンセプトに活動。専門分野は加圧トレーニングを用いたダイエット指導。
著書「ダイエットは目標設定が9割」をはじめ、ダイエット・健康本を多数出版。Amazonカテゴリー1位を獲得。Webライターとしても活動し、東洋経済オンラインやYahoo!ニュースなど大手Webメディアで記事を執筆。スポーツ専門学校の非常勤講師として学生向けの加圧トレーニング授業も担当。
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