食前の運動と食後の運動、ダイエット効果が高いのはどっち？

2021.10.01 (金)

体重を減らしたい・痩せたい

運動は食前と食後のどちらに行なうとダイエット効果が高いですか？

そのようなご質問にお答えします。

この記事の内容
✅ダイエットに最適な運動のタイミングとは
✅食前に運動することのメリット
✅食後に運動することのメリット

ダイエットのために運動をしようと思っても、どのタイミングで行なえばいいか悩みますよね？

実は「食前の運動」と「食後の運動」では、ダイエットにおける役割が違います。

そこで本記事では「ダイエットは目標設定が9割」の著者でもあるパーソナルトレーナーが、最適な運動のタイミングについて説明します。

効率よく体脂肪を落としたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

武内教宜

動画でも解説していますので、ぜひご視聴ください！

1 運動は食前と食後のどちらが痩せる？
2 「食前の運動」のダイエット効果
3 「食後の運動」のダイエット効果
4 まとめ

運動は食前と食後のどちらが痩せる？

「食前の運動」と「食後の運動」には、それぞれ役割が違います。

「食前の運動」は、すでに体についている脂肪を燃やします。

「食後の運動」は、これから脂肪が付くのを防いでくれます。

なので、すでに体についている脂肪を落としたい人は「食前」に運動しましょう。

脂肪をこれ以上増やしたくない人は「食後」に運動しましょう。

武内教宜

すでに体についている脂肪を燃やすのか、これから新たに脂肪がつくのを防ぐのかの違いです！

「食前の運動」のダイエット効果

私たちの体についている中性脂肪は、「ホルモン感受性リパーゼ」という酵素の働きによって分解されます。

そのきっかけになるのが「グルカゴン」というホルモンです。

このグルカゴンとは、お腹が減ったときに分泌されるホルモンです。

お腹が空いているとき（＝血糖値が下がっているとき）はエネルギー不足になっていますよね。

エネルギー不足のときに、体に蓄えられている脂肪を分解して、エネルギーとして使ってくれます。

その指令を出しているのがグルカゴンです。

さらに、運動中はエネルギーをたくさん消費するので、脂肪をエネルギーとして使っていかなければなりません。

そのため空腹時（食事前）の運動は、脂肪が燃焼しやすい状態になります。

なので、今すでに体についている脂肪を落としたい場合は、食事前の運動がおすすめです。

「食後の運動」のダイエット効果

私たちの体は、食事から糖を摂ると血糖値が上がります。

血糖値が上がると、それを抑えるために膵臓からインスリンが分泌されます。

インスリンが分泌されることによって、血糖値が下がって正常な状態へと戻ります。

しかしこのインスリンは、血中の糖分を脂肪に換えて体にため込む働きがあります。

インスリンは血糖値を正常値に戻してくれるメリットがある反面、脂肪がつきやすいというデメリットもあるのです。

そのため、食後に運動をして、糖が脂肪になる前にエネルギーとして使いましょう。

そうすることで、ご飯を食べても脂肪がつくのを防げます。

まとめ

「食前の運動」と「食後の運動」では、ダイエットにおける役割が違います。

食前の運動は、すでに体についてしまった脂肪を落とすのに効果的です。

一方で、食後の運動は、これから脂肪がつくのを防げます。

ただし、空腹すぎても運動のパフォーマンスが落ちますし、食べた直後に激しい運動すると気持ち悪くなります。

ダイエット中は体の具合を見ながら、無理のない範囲で運動してみてください。

プロフィール：武内教宜

1985年生まれ。埼玉県出身。ジムインストラクター。運動指導歴15年の経験から、40代のオトナ女子・男性がもう一度輝く「セカンドフィットネス」をコンセプトに活動。専門分野は加圧トレーニングを用いたダイエット指導。

著書「ダイエットは目標設定が9割」をはじめ、ダイエット・健康本を多数出版。Amazonカテゴリー１位を獲得。Webライターとしても活動し、東洋経済オンラインやYahoo！ニュースなど大手Webメディアで記事を執筆。スポーツ専門学校の非常勤講師として学生向けの加圧トレーニング授業も担当。

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